インプラントとは、人工歯根のことです。顎の骨にしっかりと埋め込み、骨・歯肉(歯ぐき)と密着固定したインプラントには「固定式の歯」を装着できます。
「固定式の歯」の歯の魅力は以下の3点です。
●噛み心地(天然歯とほとんど変わりません)
●審美性(自然な外見や表情を取り戻せます)
●健康増進(一般の入れ歯に比べ、噛む機能が向上します)
上記の理由により、インプラントを選択する人が増えているのは当然といえるでしょう。
インプラントは高度な外科手術を伴う補綴(歯を入れる)処置です。骨の厚み・硬さ・歯肉の状態は人によって異なります。そのため画一的な治療ではなく、患者様一人ひとりに適切な治療をすることが不可欠です。
当院では1980年代からインプラント治療(400,000円/1本〜:上部構造代含む)を実施しており、埋入後30年以上経過している方もたくさんおられます。
院長は(公社)日本口腔インプラント学会の専門医です。学会ガイドライン(治療指針)に従って治療計画を立案し、必要に応じてGBRやソケットリフト、サイナスリフト、自家骨移植、仮骨延長などの骨造成治療も自院で行っており、自己血由来のPRF(多血小板フィブリン)やCGF(成長因子)およびHAやβ-TCPなどの各種の人工骨も必要に応じて使用しています。
当院は患者様の歯の健康状態をはじめとする諸条件を多角的に検討した上で、最もふさわしい治療法であると判断した場合にインプラント治療をお勧めしています。インプラントは人工歯根を埋入するのが目的ではなく、機能的・審美的に優れた歯を入れることで、よく噛める様にすることが目的だからです。
万全の事前チェックを行います。歯科用CTを撮影し、コンピューターシミュレーションを行い、模型やデータを作成、インプラントの埋込位置や本数を提案します。また全身状態も確認し、必要に応じて提携する内科医院にて検診を受けて頂くなど、万全の事前チェックを行います。なお、シミュレーションの結果、インプラント以外の方法(義歯・ブリッジ等)が効果的と思われる場合はそちらをお勧めすることもあります。
手術は原則としてガイデッドサージェリーをお勧めしています。事前にシミュレーションしたデータに基づき、方向や深度などを正確に再現できるようにサージカルガイドを作成し、シミュレーション通りに実際の手術を行うシステムです(ガイドを使用せず従来の方法で行うこともできます)。
手術は専用手術室にて万全の感染対策を講じて実施します。手術に恐怖心のある方や、少しでも全身的なリスクがある場合は、歯科麻酔専門医による周術期(手術中)管理および鎮静下で手術を実施します。 (社)日本口腔インプラント学会認定の専門歯科衛生士によるプロフェッショナルケアを行うなど、アフターケアも重視しております。 ≪主に使用しているインプラントの種類≫ ・ストローマンシステム(スイス製) ・POIシステム(日本製) ・アストラテックシステム(スウェーデン製)●手術後
どうぞ安心して、ご相談ください。
●誰でもインプラント治療を受けることができるの?
コントロールされていない糖尿病や重度の循環器疾患・骨代謝疾患など全身的な問題がある方はインプラント治療が難しいことがあります。そのような問題がなければ、実施不可能なケースはほとんどありません。
ただしシミュレーションの結果、骨量の不足が明らかになった場合には各種骨造成法を併用する必要があります。ケースによっては複数回の骨移植や軟組織拡張などの手術により、インプラント埋入が可能になる状態をつくりあげます。こうしたケースでは、インプラントの成功率や予後も通常より低下する上、追加費用も必要になります。そのためインプラント以外の治療方法を選択される方もおられます。当院は、他院でインプラントを断られた患者様もたくさん治療しております。インプラント治療が可能か否かの診断のみも行っております。まずはお気楽にご相談ください。